イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの大規模な空爆と地上侵攻が行われ、ガザ市民の犠牲が拡大しつづけています。パレスチナ自治区保健当局は11月17日、ガザでの死者が 12,000人を超えたと発表しました。うち 5,000 人が子どもだと伝えられています。11 月 18 日の国連総会の非公式会合で、ガザ北部で機能している病院は一つだけとなり、24のうち18の病院が閉鎖されたと報告されています……
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10月25日、核兵器禁止条約の批准国が50ヶ国に達し、90日後の2021年1月22日に同条約は発効することが確定しました。これによって、核兵器はあらゆる国際人道法・国際人権法に反する非人道的兵器であると断罪され、開発、実験、生産、保有、使用、そしてその威嚇も全面的に禁止されることになります。75年前の広島・長崎への原爆投下以来今日まで、核兵器禁止・廃絶を求めてたたかい続けてきた、被爆者のみなさん、日本と世界の市民組織のみなさん、そして核兵器禁止条約の採択と批准にとりくまれてきた各国政府と関係者のみなさんに、心からの敬意を表し、今日の条約発効確定の日の喜びを分かち合いたいと思います……
『語り継ぐヒロシマ・ナガサキの心』
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被爆2世・3世健康調査アンケ―トについて ― お願い
被爆2世・3世のみなさま。京都「被爆2世・3世の会」の第2回目の被爆2世3世健康調査アンケートを行いたいと思います。
ぜひご協力ください。
私たちはこの調査で、私たち被爆2世・3世の身体に起こっていることの把握をすすめ、原爆放射線による被害の真相、特に遺伝的影響の実相に少しでも近づくとともに、私たちの持つ漠然とした不安に対してもより確かな答えを導き出し、私たち自身と子どもたち、孫たち、そして未来世代の健康を守ることにつなげたいと思っています。
2017年ノーベル平和賞に「ICAN=核兵器廃絶国際キャンペーン」が選ばれました。素晴らしい決定です。
今年7月7日に採択された国連の核兵器禁止条約の実現に積極的な貢献をしてきたことが選ばれた理由です。ICANに関係されてきたみなさまに心からのお祝いを申し上げます。また、この決定は、ICANと力を合わせて核兵器廃絶運動をすすめてきた広島・長崎の被爆者、それに連なる被爆2世・3世、そしてさらに核兵器廃絶のために力を尽くしてきた世界のすべての人々への評価でもあると思います。私たちも共に喜びを分かち合いたいと思います……
原野宣弘さんは生後10ヵ月の時、母親と一緒に長崎で原爆に遭った被爆者です。行方不明の父親を探して、母親に背負われ放射能の渦巻く廃墟の街を彷徨い歩きました。父親を失った原野さんは、母親一人が5人の子を育てる辛く厳しい暮らしの中で育っていきました。
高校卒業後原野さんは関西に出て働き始めます。しかし41歳の時に脳出血を発症。以後の人生のほとんどは次々と襲いかかる病気との闘いに費やすことになります。原野さんは国に対して原爆症の認定を求めましたが、被爆の実態を無視した基準によって却下されました。原野さんは多くの被爆者のみなさんと一緒に、正しい原爆症認定行政を求めて提訴、裁判は現在もご遺族が承継して係争中です。
原野さんは50歳の頃からリハビリを兼ねて絵の制作を始めました。テーマは、懐かしい故郷長崎の風景、住み慣れた宇治の街並みなど。そして原爆の残酷さを告発し、必死に守り育ててくれた母親への深い愛情を表し、平和を求める心からの叫び、にまで及びます。これまでに描かれてきた作品は50点になります。体の機能が不全なまま、言語障害もある中、困難な体調と暮らしの中で、それでも渾身の力を込めて描き上げられてきた作品ばかりです。その一部は原爆症認定訴訟の法廷で、意見陳述の際にも示されました。
2016年7月原野さんは故郷の長崎で作品展を催しました。今から思えば最後の力を振り絞って自身の生きてきた証を披露されたのではないかと思います。長崎の旧友のみなさんたちにも囲まれて、多くの関係する人たちに観ていただくことができたようです。
作品展が終わった直後から容態が悪化して入院することになりました。容態は回復せず、再び我が家の敷居を踏むこともなく2016年11月27日帰らぬ人となりました。享年72歳でした。
原野宣弘さんの絵は、原爆を告発し平和を希求してきた思いが表されたものであり、核の被害を乗り越えて生き抜こうとしてきた人の証です。原野宣弘さんの絵画作品を多くの皆さんにご覧いただきたいと思い、来春(2018年)1月、しんらん交流館において作品点を開催する予定にしています。(詳細は後日お知らせいたします)
あわせて、作品のすべてをホームページ「heiwa-no-negai.com」でも紹介することにいたしました。
原野さんの絵を通じて、被爆の実態、平和への願い、被爆者の訴えへの理解を深めていただけましたら幸いです。
2017年7月7日、世界122ヵ国の賛成によって国連の核兵器禁止条約が採択されました。「自らを救い、自らの体験を通して人類の危機を救おう」と誓い、「ふたたび被爆者をつくるな」と訴えてきた全国の被爆者のみなさんと共に、署名を集め、平和行進を歩き、草の根からの運動で核廃絶をめざしてきた全世界の人々共に、核兵器禁止条約採択を心から歓迎し、人類の歴史に刻まれるこの日を喜び合いたいと思います……